現 象>生物の突然変異>動物や植物に影響を与えたのでしょうか…

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  生物の突然変異                                              


 

1.樹木の突然変異
KSEの代表者プレハノフ (Gennady Plekhanov)がツングースカ爆発の核爆発説の痕跡を検出しようとしたのは1960年代初めでした。仮説のツングースカ放射性核種はすでに存在して いないだろうが、植物にはその影響の結果は維持されているかも知れないと考えたのです。それで科学アカデミー・シベリア支部の細胞学研究所で松の種にγ線 を晒す実験を行ないました。その結果、通常のシベリアの松は2本針であるが、成長するとかなりの数が3本針となることが分かりました。それでプレハノフは 同様な現象をツングースカ地域で捜すことにして、実際に発見しました。3本針を持つ松は南沼で多く見られ、爆心地から離れるに従い減少することが分かりま した。そして3本針の松が最大だった場所はレアアースのイッテルビウムが最大の量だったOstraya山周辺でした。このような発見はKSEにより確認さ れ、このような松が5000本記されたカタログが編集されました。

3honnmatu<ツングースカ地域の松の3本針>

し かし、このような3本針の松は普通の山火事の後でも発生したということが分かると、この現象はツングースカ地域特有の現象ではないとの反論が出ました。し かし、山火事の後で発生するのは「生態学的」で、γ線の照射によるものは「突然変異」と区別できます。「突然変異」は「生態学的」よりも強い効果があり、 ツングースカでのその規模は通常の「生態学的」を非常に超えます。たとえば爆心地で発見された何本かの松は信じ難い保での異常で、木の半分以上の房が3本 針でした。しかし、ツングースカ地域の松の3本針が突然変異に原因があるという最も有力な説はその継承可能性でしょう。この効果はツングースカ大災害地域 のタイガにおいて、成長した第2、第3世代である松にも存在します。それは遺伝子突然変異だけが遺伝的に受け継ぐということを示しています。

遺伝子の突然変異を数学的に処理し証明したのはVictor Dragavtsev と N.I.Vavolov、ノボシビルスクの細胞学と遺伝学協会の科学者達でした。KSEの隊員たちは松を調査している時に各木の年間成長率を含む、20の要素を測定していました。 Dragavtsev 等はこの5000本の松のカタログのデータを使い、ツングースカ地域の約200kuで遺伝子突然変異の発生頻度が通常よりも12倍増加したことを示しました。この効果の未知の因子はγ線の照射実験よりも10倍以上の効果で作用したということです。(*1)

2.昆虫の突然変異
植物だけでなく動物に突然変異が見られるのでしょうか。興味ある問題なのですが、この地域の動物は稀で、熊 (足跡だを見ました)、リス、カエル、トンボを現地で見ましたが、大災害前に生息していても死んだり、それらの子孫はこの地域を離れたでしょう。けれども 離れたくてもそう遠くまで離れられないアリなどは固定した場所で生活すると言えるでしょう。ツングースカ地域を調査した遺伝学者のV.K. Dmitrienko と O.P.Fedorova はそこに住むアリの様々な特性、たとえば頭の長さ・幅、目の幅などがOstraya 山と Churgim 川 の近くに棲息するものは他の場所で捕らえたものと非常に異なることを確かめました。(*2) つまり、松における突然変異が大きくなっている場所でこれらの差異も最大でした。これは1908年のツングースカ大災害の結果の突然変異を経験していると 考えられています。(*3,4)

3.人間の遺伝子の突然変異
人間の遺伝子に突然変異が起きた可能性についてはY.G.Rychkov の研究があります。(*5) 彼は総合遺伝学協会で働いていましたが、様々な民族の遺伝的要因を研究することを意図してソ連中を遠征しました。そして中央シベリアのエベンキ族のところに来て、驚くことにRh陰性型の女性を発見しました。
シベリアのモンゴル人種の人達は日本人と同様血液にRh因子(或いはRh-D抗原)が負の人は非常に稀というか例外なのですが、このような遺伝子の突然変異 と思われる女性
Olga Kaplina はRychkovが発見した当時47歳、そして彼女の子供達全ては早産で死亡したということです。これは胎児が父親から母親と違うRh-D抗原を継承した 場合、母親の生体が胎児を何か異物と誤って認識し、排除しよううとするかもしれない、いわゆるRh矛盾の典型だそうです。
Rychkov は
Olga Kaplina の両親が1908年には爆心地から約く100km離れたところに住んでおり爆発の目撃者で非常に明るい 閃光を見ており、雷鳴のような音と、うなり音などを聴いていることから強い電磁波を浴びた結果の突然変異であったと結論しました。(*5)
KSE創設者の一人で免疫学者のワシリエフ(
Vasilyev,N.V)は.Rychkov の結論がおそらく正しいと考えました。(*6)

*1   About distribution of genotypical deviations of statistically elementary features in plant population
       Dragavstev,V.A.,Nechiporenko,V.N    Genetika,1972,Vol8 
*2   About biologic consequences of the Tunguska explosion
      Vasilyev,N.V.,Dmitrienko,V.K.,Fedorova,O.P Interaction of Meteoritic Matter with the Earth
*3 Report on the 1st International Tunguska Expedition
     Andreev.G & Korlevic.K        WGN, the Journal of the IMO 18:6(1990)
*4 On the Necessity of  International Investigation into the 1908 Tunguska Event
   
Vasilyev,N.V  & Andreev.G        WGN, the Jounal of the IMO 17:4(1989)
*5 Tunguska genetic anomaly and electrophonic meteors
      Z.K.Silagadze        Astronomy & Astrophsics manuscript  November 16,2003
*6  The Tunguska Meteorite
      Vasiyev,N.V   A Space Phenomenon of the Summer of 1908

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