隕石亭雉子星

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           科学者は近く美女は遠く                                              



仕事の付き合いで柏崎市の、カトリック教会の神父さんから親しくしてもらっています。イタリア国籍のこの神父さんによると、神父というのは天文学者か、建築 家になりたかった者だけがなるのだそうです。
この神父さんは両方で教会はご自分で設計したものですし、星が好きということで伺うと、いつも仕事をしている時間よりも星の話をしている時間のほうが長い ということになります。
かなり前のことですが、たまたまアメリカの天文誌『Sky & Telescope』を持って伺ったことがあります。1991年の国際ツングースカ調査でイタリア・ボローニャ大学のG.Long氏達が持ち帰った樹幹円 盤からツングースカ物体起源と思われる微小物質を検出したということで話題になっていました。その論文が出た、というニュースが載っていたので、ツングー スカ事件にも興味を持っている神父さんにお見せしました。そのニュースを読んで神父さんは言いました。
「これは兄の弟子です」
私は椅子から転げ落ちそうになるほど驚きました。お兄さんが有名な物理学者だということは聞いていたのですがこんなところでつながるとは……。
「この論文は興味があるので読んでみたいのですが」
おずおずと言うと……。
「簡単なことです。甥がボローニャ大学で助教授していますから、もらってきてもらいましょう」
そういうなり電話をかけ始めました。私の頭の中は揺れ動きながらグルグル回転しているようでした。
(手に入れたかった論文があの電話機の向こう側のすぐ近くにあるんだ、地球はなんて狭いんだ)
1週間ほどして神父さんから論文が来たよ、との連絡があり、いそいそと受け取りに行きました。
 

と ころでこの神父さんから聞いた話……
かつてボローニャ大学には物凄い美貌の教授(もちろん女性)がいたそうです。あまりの美人のため学生たちは顔を見惚れているばかりで授業にならなくて、仕 方なくその教授は仮面をつけて講義するようになったそうです……嘘のようなホントの話ということです。なんとこの教授の名前がその甥の奥さんと同姓同名な んだそうです。ですから、同僚によくからかわれている、と笑っていました。なんとかその教授の写真か絵を見てみたいのですが、論文のようには簡単にいかな くていまだに見る機会がありません。

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